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ヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象は
都市の気温が郊外よりも高くなる現象です
都市圏を中心に高温域が拡大しています
都市化が進むにつれて
ヒートアイランド現象は顕著になり
熱中症等の健康への被害や生態系の変化が現れています
都市部の気温は郊外よりも明らかに、3~5℃高い
◆近畿地方の9年間(2009~2017年)の8月平均気温です。
これを見ると都市部の気温は、郊外よりも明らかに、3~5℃も高いのが分かります。
(出典:気象庁ホームページ)
都市部の平均気温は徐々に高くなっている
◆都市化の影響による平均気温の変化の分布を表しています。
阪神間から明石、加古川、姫路…と、都市化による影響が一目で分かります。
(出典:気象庁ホームページ)
都市部の熱帯夜の日数は?
◆神戸、大阪、東京など都市部の熱帯夜は姫路、洲本、豊岡の2倍以上の日数である事が分かります。
(出典:気象庁ホームページ
なぜヒートアイランド現象が起こるの?
・アスファルトやコンクリート舗装が増えたから
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野原や森林などは大地と草、樹木が水分を蓄えています。この水分が蒸発する際には大気中の熱を吸収します。これは気化熱と言い、夏に地面に「打ち水」をすると涼しく感じられるのと同じ事です。
アスファルトやコンクリートで地面を被覆すると水分が気化せず、気化熱効果がありません。また、重いので熱容量が大きく、熱を多く蓄え、日中に蓄えた熱を夜間も保持し、気温の低下を妨げています。
また、川は地下に暗渠化され気化できなくなっています。
建築物の高層化、高密度化が進み、天空率が低下して地表面からの放射冷却が弱まり、風通しも悪くなり地面に熱がこもりやすくなり、さらに気温の低下を妨げることになります。なによりも、熱容量の大きい高層の建物が増加しヒートアイランド現象は悪化する一方です。
・人間活動で生じる熱の影響
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都市の多様な産業活動や社会活動に伴ってエアコンや自動車から(その他諸々、人間自身からも)熱が排出され、特に人口が集中する地域で局所的な高温となっています。
(図の出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/himr_5-1-3.html))
私たちにできる事は?
〇こまめな省エネを心がけて、エネルギー使用量を減らしましょう。
〇白熱電球や蛍光灯は、省エネ性能の高いLEDに変えましょう。
〇冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎると、無駄な電力を消費するので少なめにしましょう。
〇水は出しっぱなしにせず節水を意識しましょう。
〇買い物にはマイバッグを持参しましょう。
〇電化製品を購入する際は、省エネタイプの(エネルギー消費効率(COP)が小さい)製品を選びましょう。
〇なるべく窓を開けて風通しを良くしましょう。
〇夕方に打ち水をして風を涼しくしましょう。
〇芝生などのグランドカバーを植えましょう。
〇窓の外側に日よけシェード、たてす、すだれ、オーニング、ゴーヤを植える(緑のカーテン)などしで日射しを遮りましょう。
〇自動車をハイブリッドやEVに乗り換えましょうか?
〇春や秋は自動車の窓を開けてエアコンを止めましょう。
〇なるべく公共交通を利用しましょう。
工務店視点での提案は・・・。
〇家の断熱性能をZEH(5等級)、HEAT20(6等級)レベルまで上げ、エアコンを使用する期間と時間を減らしましょう。
〇先進的リノベ事業などの補助を利用して、開口部の断熱性をアップしましょう。
〇ホームエネルギーマネジメントシステム( HEMS)を採用して無駄なエネルギー消費を防ぎましょう。
〇家の南側に落葉樹を植えて夏の日射しを遮り、冬は日光が入るように計画しましょう。
〇大きな庇や半屋外空間を設けて、日射と通風をコントロールしましょう。
〇屋根、屋上緑化や壁面緑化を採用しましょうか?
〇屋根、外壁には熱を遮る効果が高い遮熱塗料を採用しましょう。
〇防犯性を保ちながら風を通せる雨戸、シャッターはリフォームでも使用できます。
〇屋根に太陽光パネルを設置し、屋根面の温度上昇を防ぎましょう。(太陽光パネルに散水が出来ればベスト)
〇舗装は固まる真砂土などの透水性舗装
〇地中熱ヒートポンプの採用。
加古川駅前再開発への爆弾のような提案!!
〇加古川駅南は40~30年程前に再開発されました。現在ではヤマトヤシキやサンライズビルの老朽化が問題となっています。魅力的な施設などがなく、駅周辺が滞在空間として機能していないため、駅前のにぎわいがありません。
〇ふたたび再開発の計画が進んでいます。しかし、その内容はにぎわいを演出する魅力に乏しく、前回の再開発の失敗を繰り返すのではないかと気をもんでいます。
〇たかが30~40年で更新しなければならない閑古鳥が鳴くビルに再び夢を託せません。地球規模のロングスパンで将来を見据えたサスティナブルな施策が必要ではないでしょうか?
〇投資による直接的な経済効果を求めずに、未来へ投資できる行政を応援したいと思います。
〇そこで、突然ですが!
今の子供たちが未来に夢と希望を描ける街とするために、加古川駅前にパリのブローニュの森のような森を提案します。
〇そこは核テナントに頼った経済集約型の施設ではなく、様々な用途、機能が散在する森林空間を提案します。時が過ぎるにつれ、様々な魅力がシナジー効果を発揮し、自然発生的なにぎわい空間となります。その効果は自然に周辺へと広がるでしょう。
〇ヒートアイランド現象の観点から見れば、都市緑化には様々な効果があります。
・透水性舗装やウッドチップ舗装の採用により、大地に雨水が浸透し、大地の保水力があがります。その結果、大地からの蒸散(気化熱)により温度上昇を抑制します。
・大地がいったん雨水を蓄えることで、流出遅延により河川の急な増水を緩和します。
〇森林と樹木には下記の効果があります。
・大気汚染の緩和
・騒音の減衰効果
・水質浄化が行える。
・土壌浄化が行える。
・窒素、CO2の固定が行われる。
・火災時には延焼を食い止める等、防災機能を発揮します。
・なによりも心が安らぐ、緑の心理的効果があります。